☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.206 2007/02/19 毎週月曜日発行 執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利 http://www.sk-k.co.jp http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様 のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。 ============================================================ 生きがいの組織論(1) −小林茂の小集団活動− ============================================================ モチベーションをテーマに考えている内に、小林茂さんから、ソニーの 厚木工場長だったころ(1961年)の話を聞いたことを思い出した。私が 独立したばかりの頃だ。改めて、小林さんの「人間中心主義」の素晴らしさ に触れてみよう。 当時の厚木工場では、遅刻する人に頼まれてタイムカードを押すなどの 不正が横行しており、タイムレコーダーの監視員の配置が提案されるような 不信感だらけの状況だったそうです。 ところが、小林さんは、逆にタイムレコーダーの廃止にふみきり、遅刻・ 早退・残業をすべて届出制にしたそうです。さて、どうなったでしょう? なんと、結果は不正がなくなったそうです。 小林さんは、『人間信頼のもとにおけるチェックということは、監視の チェックではなく、支援、激励のためのものである』と語られました。 さらに、当時の風土であった「権力意識と官僚主義」を一掃し、人間 中心の組織づくりに挑戦したのです。 コミュニケーションと権限委譲です。 小林さんは、『すべての組織は、職制に関係なく、みんなで毎日一回の ミーティングをおこない、そこで、お互いに情報を交換し合い、行動を 計画する。リーダーはそれを指導するが、権力者ではなくて仲間の一員で ある』と考え、「○○さん」というように、役職名を付けない呼び方を奨励した。 他に、『もっとも重要なものは、命令ではなく情報である』という小林さん の言葉は、うーんと唸るほどの名言だと思いますが、どうでしょう。 (文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利) ★次号予告★ ---------------------------------------------------------------- 次回は『生きがいの組織論(2) −川喜田二郎さんの視点−』です。 ---------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆週刊☆ 経営いろは帖 << 株式会社総合教育研究所 代表:石橋正利 >> ---------------------------------------------------------------------- ■ご意見・ご感想は → ishi@sk-k.co.jp ■バックナンバーは → http://www.sk-k.co.jp/iroha/back_number.html ■メール登録解除は → http://www.sk-k.co.jp/iroha/index.html ---------------------------------------------------------------------- ※当メールマガジンに掲載された記事を、許可なく転載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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