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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.207 2007/02/26 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

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生きがいの組織論(2) −川喜田二郎さんの視点−
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 ビジネスパーソンなら、一度は取り組んだことがあるかも知れない
KJ法の開発者の川喜田二郎さんの生きがい論を取り上げてみる。

 彼の「作業から仕事へ」というメッセージの中で語っていることは、
「仕事」とは、12段階の全てを己の主体性と責任で達成することで
あるが、「作業」とは、単にその内の1段階しかやらない場合だと区別
している。

 仕事の12段階を紹介しておく。

 (1)問題提起 (2)情報探検 (3)情報の整理・分類・保存 (4)情報の要約と
分析 (5)情報の統合と発想 (6)情報副産物の処理 (7)情勢判断 (8)決断
(9)構造計画 (10)手順の計画 (11)実施 (12)結果 を味わう。

 重要なことは、仕事をしているときにしか、人は喜びと成長を感じる
ことができないということだ。さらに、人が仕事にやりがいを感じられる
状況とは、創造的に物事をやる場合であり、そのための条件として3つ
上げている。

 (1) 自発的であること
 (2) やり方に手本がなく、創意工夫を要すること
 (3) 切実な物事であること

 そして、創造的に物事をやっている仲間同士のみが、心の窓を開き合う
ことができ、互いに愛を感じることができると言っている。サウスウエスト
航空の会社のマークがハートであり、創業者ケレハーが大切にしていた
価値観が「自分らしくいられる自由」に相通じる考え方ではないだろうか。

 最後に、KJ法に対する川喜田二郎さんのメッセージを載せておく。

 「大自然とは無関係に文明がつっ走りはじめた。民衆とは無関係に政治が
躍る。社会的責任と無関係に企業が利潤を追求する。現実の要請と無関係に
学問が空転する。人と人の心が通わず、家庭や自分の心までもが空しい。
こうした潮流が、静かにしかし確実に、深く広く流れつつある。KJ法は、
このような解体と戦い、逆に創造を通して、いのちの燃焼と連帯をこの世に
生みだそうとするのである。」

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は『生きがいの組織論(3) −野田一夫さんの視点−』です。
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