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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.210 2007/03/19 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
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京の老舗の家訓 −長寿の秘訣−
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 千年の都、京都には創業三百年以上という老舗が今も、長寿を保って
います。「広く浅く」よりも「狭く深く」の商いの姿勢こそがその秘訣
という。

 七いろの味と香りで三百五十年の老舗である七味家の14代目、福嶌さんが
結婚した時に、先代から伝えられた「七味家の家訓」の一部を紹介すると、

 「みだりに実印を押したり、保証人にならないこと」
 「道楽は禁物。身の巡り、心の中を常に整理整頓しておくこと」
 「現状に感謝はすれども、満足せず、常に前向きの考えをもつこと」

 などの他に、お酒が好きな14代目を気遣ったと思われる

 「交際上必要あるも酒は慎むこと」が書かれている。

 「自分の商売と女房に惚れること」などは、ちょっと微笑んでしまう親心
のように思える。

 七味家では、家訓以外に社訓があり、
 「これからの商いは、どうして大きくするかより、どうしたら長続きするか
を考えること。そこで、私たちは、どうすればお客様に喜んでもらえるかを
考え実行しましょう」という理念を大切にしています。

 その姿勢が、山椒の原料が霜のせいで壊滅状態になった折に、どうしても、
他所の原料では、香りが出せないと、三ヶ月ほど休業されたそうです。

 「一子相伝」という姿勢は、万が一の事故に会うリスクを考え、親子で
一緒に旅行へも行かないという。このこだわりこそが、老舗の味を守り
続けていく秘訣なのでしょう。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『近江商人 −三方よしの経営術−』です。
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