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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.211 2007/03/26 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
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http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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近江商人 −三方よしの経営術−
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 竹本幸之祐の講演で知られてた鍋蓋売りの話を映像化した「てんびんの詩
(日本映像企画)」をご覧になった人は多いことでしょう。物語は大正時代の
滋賀県五個荘町が舞台。近江商人の家に生まれた大作少年が小学校を卒業
するところからはじまる物語です。

 父親から「お前も13歳、自分の生きる道を決めなくてはならない。」
と言われて鍋蓋の入った包みを渡され、「この鍋蓋を明日から売れ。
この鍋蓋が売れないようなら近藤家の世継ぎにはなれない」と告げられる
ところから、近江商人の魂を模索する辛苦に満ちた日々が始まるドラマです。

 私は20年以上も前、まだビデオになっておらず16ミリの映画だった頃、
有楽町の産経ホールの映写会で初めて見たことを思い出します。この時、
初めて、自分が捜し求めていた「商いの心」を知ることができた、
私にとって人生の転機となった映画でした。

 日本の現在の商社の基礎を築いたと言われる「卸の行商」が近江商人です。
すでに、江戸時代に、今日の経営のノウハウに通じる家訓(経営理念)や
全国の出店間で大量の商品を動かす物流システム、奉公人たちを管理する
人事制度などを作り出しています。

 さらに、経営品質の理念に掲げられている「顧客本位」「社員重視」
「社会との調和」という考え方は、「三方よし」という言葉で表現されて
います。「三方よし」とは、売り手・買い手そして世間の「三方」の利益
を考えなくてはならないとした商人道です。江戸時代に、「商売とは儲け
だけでなく世の中を良くするものでなくてはならない」という考えは、
日本人の誇りですね。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は『2006年度新潟県経営品質賞中小企業部門「奨励賞」企業
            −株式会社ハンズワタベ(建設業)−』です。
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