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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.218 2007/05/14 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
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http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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中村天風の世界 −意識の覚醒−
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 中村天風さんが35歳の時に、ヨガの聖者カリアッパと出逢ったことで、
人生の大きな転機が訪れたことをご存知の方も多いことでしょう。人との
出逢い位、不思議なものはないですね。

 私は生前の中村天風さんとお会いしたことがありませんでしたが、私に
とっては、中村天風さんの「鏡による暗示法」は、今の自分を作ってくれた
貴重な教えでした。(コロンビア大学にて医学を学んだ後、欧州に渡り、
リンドラー博士に教わった「鏡による暗示法」が元になっているようです)

 具体的には、鏡の中の自分に向かって断定的に言葉を投げかけるという
ものです。当時の私は、話すことに自信がありませんでしたので、「あなたは、
大勢の人の前でも、自信をもって話すことができるんですね。素晴らしいですね」
と、寝る前にやりました。本当に効果抜群でしたね。

 さらに、「人々を幸せに導く仕事が、うまく行かないはずがない」という
中村天風さんの言葉は、私が独立した時の拠り所でした。この信念が無ければ、
今の私は無かったことでしょう。
 
 それと、財団法人天風会のホームページにもあるように、中村天風さんの
悟りは、「われは今、宇宙(自然界)の中にいる」「われは又、宇宙(自然界)
の叡智とともにあり」という、人間も生命的存在としての一員であるということ
を覚醒したことだと言われています。覚醒に至る過程の中で、カリアッパ師から
「幸せになりたければ、今すぐ幸せになれ」と言われた逸話が残っています。
そうは言われても、中々そうなれなかった中村天風さんでしたが、深い瞑想中
に「そうか! 今からすぐに幸せになれるんだ!」と涙が頬を伝わる瞬間が訪れ
たんですね。病気の苦しみと死の不安に占領されていた心が、自分を生かして
いる宇宙(自然界)への感謝の気持ちへと変わって行ったんだと思います。

 この覚醒する意識の広がりは、確かに、レベルに大きな差があると思いますが、
特別な人が、特別な修行をしないと手に届かない境涯とは思いません。
20年ほど前に、ある呼吸法ワークに参加した時の私の体験は、それまでの、
人間嫌いで、孤独癖が強かった私の意識を根底から変えてくれました。

 その時の体験を言葉にして表現するなら、
「自分の周囲の空間は、空っぽではなく、愛のエネルギーで満たされている
んだ。自分は宇宙(自然界)に愛されているのに、心が閉じていた自分は、その
愛を受け取れなかっただけなんだ。私たちはこの世の中に必要な存在だから、
生かされているんだ」と。
私にとっての貴重な、貴重な悟りでした。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『新入社員が求める上司・職場像
           −2007年度モチベーション調査−』です。
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