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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.220 2007/05/28 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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経営者の企業家精神は53位に低迷 −2007年度「競争力ランキング」−
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 スイスローザンヌ国際経営開発研究所(IMD)から、世界主要
55カ国・地域を対象にした2007年版「競争力ランキング」が
発表されました。米国は依然としてトップ、シンガポールが2位、
香港が3位です。特筆すべきは、15位に上がった中国本土が、
初めて16位から24位に下がった日本を超えたことです。

 このランキングは「マクロ経済」、「政府の効率性」、「ビジネスの
効率性」「インフラ整備」の各項目を総合評価することにより実施されて
います。

 特に、「マクロ経済」が22位「政府の効率性」が34位「ビジネス
効率性」が27位と、低いレベルとなっています。その結果、直接投資
の受け入れ額も先進国で最低です。簡単に言えば、諸外国から見れば、
投資したいという魅力を感じない国になっているのです。ヤバイ!

 さて、「政府の効率性」の34位は放置できない問題ですが、「ビジネス
の効率性」においても「経営者の企業家精神」53位は、考えさせられ
ますね。「経営者の企業家精神」というのは、変革期のリーダーシップ
として最も重要な要素ですから、この向上策を講じないと、日本は世界に
追い越され、取り残されて行くことになります。

 「カイゼン活動」がお家芸であった日本は、今も、トヨタに象徴される
ように、その遺伝子は残っているのですが、「経営者の企業家精神」が
不足していたのでは、戦略が弱体化することは避けられません。
「カイゼン活動」は現場の改善ですから、戦術なのです。戦術をどんなに
うまくやっても、「他社に先駆けてハイブリッド車を開発する」といった
レベルの戦略が無くては、戦略の欠如をカバーできません。

 ISO活動や国際的な会計基準遵守への取り組み、内部監査活動が悪い
わけではありません。新たに付加価値を生み出す源泉である「経営者の企業家
精神」を忘れては企業の明日はないでしょうね。さらに、低コストという
国際競争を繰り広げなければならなくなった結果、人件費削減のために正社員
数を減らしてきたこともコストを下げることには効果があったでしょう。
でも、国際的に競争力のある製品や技術を開発する力が低下したのでは、
取り返しがつきません。

 経営者のみなさん、長期的展望をもって挑戦しましょう!

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『新しい夜明けの時代 −三愛精神−』です。
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