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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.226 2007/07/09 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様
のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

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リーダーの指針(4) −天の時・地の利・人の和−
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 大きな夢と希望は、周囲の人たちの心を揺り動かし、協力者が現れる
ことが分かりました。しかし、大きな夢と希望の前に、幾多の壁が障害物
のように立ち塞がることもあるでしょう。そんな時、この指針を思い出し
てください。

 そして、いよいよ、大きな夢と希望を実現するための具体的な実践行動
をする時も、この指針が役立つことでしょう。

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夢と希望の実現は、自分自身との闘いです。ワクワクする使命感で
チャレンジしましょう。成果は、天の時、地の利、人の和に応じて、
臨機応変に行動することから生まれます。
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 夢と希望を一時的に持つことは、難しいことではありませんね。残念な
ことは、なかなか成果が出てこないと、つい夢と希望を諦めてしまう人が
多いと言うことです。幾つかの方法手段がうまく行かなくても、それが
理由で、夢と希望を諦めてしまうことはありません。多くの先達が「成功者
とは、成功するまで諦めなかった人だよ」と言っています。

 「諦めるか」「諦めないか」決めるのは、自分自身です。ですから、夢と
希望の実現は、自分自身との闘いなのです。

 上杉鷹山の次の言葉をご存知の方は多いことでしょう。「成せばなる。
成さねばならぬ何ごとも。成らぬは人の成さぬなりけり」。

 17歳という若さで、藩財政が極端に窮乏していた米沢藩主となった
上杉鷹山が、藩主になった直後の決意を表した誓詞が残っています。一つは
「文学・武術を怠らぬこと」など、自分自身を律したものです。もう一つが、
「連年国家が衰微し人々が困窮しているが、大倹によって必ず中興したい、
その決意を怠るようなことがあれば神罰を蒙ってもよい」という大志の誓文
です。青年、上杉鷹山の決意たるや、烈々たるものであったことが察しられ
ます。その後の活躍はみなさまご存知の通りです。

 最後まで、諦めない決心覚悟ができたなら、次に、いよいよ行動です。
その時に、指針にしたいのが、孟子が戦を論じた際言った「天の時は地の利
に如かず。地の利は人の和に如かず」つまり、「天のもたらす幸運は地勢の
有利さには及ばない。地勢の有利さは人心の一致には及ばない」という言葉
です。

 孫子も兵法の中で、「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」
とあります。これは戦略の重要性を示したものですが、人の心の在りようと
いう意味では「人の和」につながる考え方でしょう。

 「天の時」とは、スピード、タイミング、顧客ニーズへの適応です。

 「地の利」とは、立地、業態、風土です。

 「人の和」とは、ビジョンの共有、同志や協働関係です。

 行動に移す時には、「天の時、地の利、人の和」を活かして取り組みたい
ものです。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『リーダーの指針(5) −修己治人−』です。
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