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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.234 2007/09/03 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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心の指針(4) −因果性−
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 心の指針(3)で、「物事は、立場、見方、観点により異なって見える」
ことが分かりました。因果性からも、一人ひとりが異なる人生を歩むこと
の意味を紐解いてみましょう。

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(4)因果性
 現象は結果であり、必ず原因があります。良い行いをすれば、良い結果
が生じ、悪い行いには、悪い結果が現れます。偶然に現象が現れることは
ありません。
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 因果性とは、どんな法則なのでしょうか。
 「過去蒔いた種は刈り取らねばならない」という教えがありますが、
私たちの目の前に現れる「現象」は、自身が過去に作ってきた原因の結果
です。宇宙のすべての現象には必ずその原因があるということです。

 つまり、ある現象は、偶然に起こるのではなく、何らかの原因がもたらす
ものであり、原因の結果として必然的に現れてくるのだというのが、因果性
です。

 ですから、仕事の成果がなかなか出なかったり、人間関係のトラブルなど、
厳しい問題にぶつかったりするのは、そうなる原因を自らが過去に作っている
からなのです。望ましい現象も、望ましくない現象も、すべて自分の過去に
その原因があるということをしっかり押さえておかないと、何か都合が悪く
なったり、思うように行かないとつい不満が出て他人のせいにしてしまう
恐れがあります。

 「過去と他人は変えられない」が「自分と未来は変えられる」とよく言われ
ます。例えば、過去に自分が蒔いた、怒りや憎悪、嫉妬や傲慢さ、裏切り
などの否定的な感情や態度が、相手を傷つけたりする悪い種になります。
その結果、いつか、私たち自身が、今度は、誰かは分かりませんが、逆に
傷つけられるといった立場を体験することになります。苦い実を刈り取ら
ねばならないとは、このことを言います。しかし、過去に囚われずに前に
進むためには、避けては通れない道です。

 むしろ、因果性を利用して、ワクワクする未来を創る種を今日から蒔く
ことをしたいものです。例え、辛い出来事に出会っても、できるだけ笑顔と
感謝の日々をおくりたいですね。

 それと、「挨拶する・うなずく・微笑む・ほめる・理解する・感謝する・
傾聴する・信頼する・励ます・自分や相手の可能性を信じる(ピグマニオン効果)
などのよい種をできるだけ蒔くようにすればいいのです。「未来のためによい
種を蒔く」と態度を決めるのです。できない言い訳を今日から、一切しないと
自分に言い聞かせるだけです。なぜなら、自分の未来を希望にあふれたものに
したいからに他なりません。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『心の指針(5) −相互性−』です。
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