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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.235 2007/09/10 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
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http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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心の指針(5) −相互性−
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 心の指針(4)「因果性」では、時間軸という視点から、現在現れて
いる現象は、過去蒔いた種が実を付けているのであり、未来に現れる
現象は、今種を蒔いていることが分かりました。心の指針(5)「相互性」
では、関係軸という視点から、お互いの存在は補完し合う、学びあう
関係として捉えることができます。

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(5)相互性
 お互いに違うからこそ、補い生かし合って、世界は成り立っています。
植物が炭酸ガスを吸って酸素を出し、動物がその酸素を吸って、炭酸ガス
を出すように。
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 相互性とは、どんな法則なのでしょうか。

 この世に存在するものは、一つとして同じものはありません。私たちは
同じ人間ですが、顔かたちも、価値観も、意見も、得意不得意も、経験も、
知識も違います。なぜ、自然は、私たちをそのように、個性的な存在として、
生かしているのでしょうか。

 それは、お互いに違うからこそ、補完し合うことが可能となり、組織や
家庭など全体を有機的に成り立たせているということができます。

 例えば、家庭は、男性と女性が、夫妻として、父親母親として、補い合う
からこそ、成り立つわけで、どちらかが、その役割を放棄してしまえば、
家庭は崩壊してしまいます。また、地球レベルで考えても、動物は、炭酸ガス
を吐き出し酸素を吸って生きています。植物は、反対に、動物が吐く炭酸ガス
を吸って酸素を出すことで、相互に助け合っているんですね。

 それと、最近、私たちの脳の働きは、とても、個人差があることが分かっ
てきました。ポール・マクリーン、ロジャー・スペリーの研究成果を基に、
ネッド・ハーマンは、脳を4つの部分に分け、脳各部分の機能をマップ化
した「ハーマンモデル」です。

 ネッド・ハーマンは、人それぞれ脳各部分の使い分けの割合が異なること
を見つけたのです。同じ仕事をしていても、ある人は、大脳の右脳部分を
多用して問題を処理するのに対して、別のある人は、同じ問題を辺縁系左脳
を多用して処理しています。人それぞれ使って心地よい脳部分が異なり、
無意識のうちに自分自身にとって使いやすい脳部分を使って問題処理を行っ
ているのです。

 「ハーマンモデル」で分かった分析的志向、実務的志向、対人的志向、
冒険的志向と大きく分類される自分の得意スタイルを活かして、補完し合う
チーム・ビルディングを実現しましょう。

 世の中には、他人が自分と違うことを批判する人がいますが、違うから
こそお互いに助け合うことが出来ることを忘れないことです。それをしっかり
理解できるなら、違うことへの感謝の心感じられてくることでしょう。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『心の指針(6) −独自性−』です。
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