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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.236 2007/09/17 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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心の指針(6) −独自性−
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 心の指針(5)「相互性」では、お互いに違うことによる補完し合う関係
の大切さがわかりました。心の指針(6)「独自性」では、さらに一歩進んで、
私たち一人一人は、他者と比較して、優越感や劣等感を感じるような存在
ではなく、オンリーワンとしての独自な存在であることを確認します。

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(6)独自性
 他人と同じでなければならないと思うことはありません。私たち
一人ひとりが、かけがえのない大切な価値ある存在です。
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 小さい頃から、両親に、「お兄ちゃんのように勉強しなさい」と比較
されたり、学校でも、先生から、「お前は素直さが足りないな。○○君
を見習いなさい」と比較されて来た方は多いことでしょう。

 親や先生のお気に入りの子供たちが、理想的な子供とされ、その理想像
と異なる子供達は、なかなか認めてもらえない。子供を一つの枠に、当て
はめようとする考え方は、珍しくありません。その枠から少しでも、はみ
出ている子供は、肩身の狭い思いをしなければなりません。

 しかし、ある意味では、個性、独自性が高いからこそ、人間は、一人
ひとりの存在に価値があることに、気付かなければなりません。本来なら、
自分の持っている持ち味を他人と比較することなく、あるがままに、自分
らしさの魅力とし、まず自分自身が、認めることです。そこから、自分
にしかできない独自な役割の発見がスタートするのではないでしょうか。

 「相対性理論」により、理論物理学の分野にとどまらず、思想、哲学
にまで影響を及ぼしたアインシュタインを知らない人はいないでしょう。
アインシュタインの学生時代の成績は、物理研究室での実験は、最低の
成績「1」でしたが、電気技術の研究では、優秀な成績の「6」だった
そうです。アインシュタインは、自分の興味のある分野には情熱を傾けても、
興味の無い分野には、無関心であったことが分かります。それと、性格は
「頑固」だったと言われています。でも、その興味の偏りや頑固さが
なかったなら、「一般相対性理論」の完成は、できなかったことでしょう。

 長所と見るか、短所と見るかも、視点によって異なることは、「相対性」
という法則からすでに学んできました。自分らしさに光を当て、欠点
さえも自分らしさとして活かす使い方があるという発想をお勧めします。

 短気な性分 → 決断が早い と考えて活かす
 飽きっぽい → 好奇心が旺盛 と考えて活かす

 経営の視点から独自性を取り上げてみるならば、ビジネス方法に係る発明
に与えられる「ビジネス・モデル特許」が、一つの独自性と考えることが
できます。

 さらに、「卓越した経営」を実現する経営品質を向上させる理念の一つに、
「独自な能力」が掲げられています。他組織の手法を単に真似ることではなく、
自社の独自の見方、考え方、方法により、顧客が求める価値の実現を目指そう
ということです。同質的な競争に走ると、つい、目先の改善活動を繰り返すだけ
になりがちで、その組織が存在する意義が薄れていくことになります。世の中に
無くてはならない独自な価値を生み出せる、存在感を感じさせる組織を生み出す
活動こそが、経営品質を向上させるということです。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『心の指針(7) −二面性−』です。
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