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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.251 2007/12/31 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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活きるヒント(4) −理想と現実−
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 今年、最後の「経営いろは帖」です。この一年間、ご購読ありがとう
ございます。皆様、よいお年をお迎えください。

 さて、今回のテーマは、『理想と現実』です。

 組織の経営革新を進める「経営品質向上活動」のスタートは、「組織
はどのような理想的な姿(What)を目指しているのか」を明らかにし、
そこから現実とのギャップを認識し、取り組むべき経営革新課題(How)
を明らかにするところから始まります。『理想』を追い求める「初めに
夢ありきの経営」と言うべき、理念先行型企業の有り様です。

 しかし、多くの企業は、日常の業務改善すら、行われていないのが
現状です。まずは、地道に『現実』に目を向け、「継続的に改善に取り
組む経営」と言うべき、問題解決型経営の有り様を求めていく組織づくり
に挑戦したいものです。ただし、以前、私たちが体験したように、LP
レコード針がなくなる技術革新の流れには、針の耐久性や性能を高める
ような目の前の改善活動は無意味になってしまいます。

 さて、『理想と現実』のテーマをコーチングの視点からも整理して
みましょう。

 コーチングとは、相手が望む「理想の姿」を引き出し(Goal)、現状
を分析(Reality)した上で、ギャップを埋める有効な行動を選択できる
ように(Options)、自らの意思で決意すること(Will)を支援することです。

「Growモデル」と言われています。
  ■Goal 理想的な姿(成果)は何か
  ■Reality 現実はどうか
  ■Options 選択肢は何か
  ■Will 意思を確認する

 Goalに当たる部分が、理想的な姿(What)です。このGoalが有る人と
無い人とでは、全く、やる気や行動力、継続力に違いがでてきます。
さらに重要なのは、なぜ、何のために(Why)という自分の大切な価値観、
自分の人生観がハッキリその動機に有るかどうかです。必ず、Goalが
あることを鵜呑みにせず、何のために(Why)を明確にしましょう。

 来年、成人病予防協会様に頼まれて、看護師の皆様向けに「STOP
メタボを応援するコーチング」というテーマの講演を予定していますが、
生活習慣を変えてもらうSTOPメタボも同じです。運動と食事の生活
習慣をどのように変えるかという(How)指導だけでは、途中で挫折する
人の比率を下げることは難しいでしょう。高脂血症患者の半数が、医師ら
の指導で食事療法を開始した後、3カ月以内に食事療法を断念している
ことが、高脂血症患者と医療従事者を対象にした意識調査で明らかになって
いるように。(くまにちコム「健康・医療」2007年12月29日)。

 何のためにやせたいのか、やせてどうなりたいのか(Why)が、ハッキリ
しないのでは、「何月までに何キロやせます」(What)と言っても、継続
は難しいでしょう。いわんや、「何月までに何キロやせます」(What)と
いう目標もないまま、STOPメタボの方法を指導しても、挫折すること
が目に見えています。

 私自身、中性脂肪が高いのですが、今まで、放置してきました。「運動
しなきゃダメよ」(How)と言われても、生活習慣を変えようとまでは、
してこなかったわけです。そこで、測定しやすい「何月までに体脂肪率
・体重」の目標を決めることにしました。理想的な姿(What)をハッキリ
させるということです。次に、何のために(Why)を考えてみました。
結論は、今のままだと、三大成人病の発症率がとても高くなるため、大切な
自分の天命を完遂できなくなってしまう。後は、環境に合わせて、無理の
ない方法を選択すけばいいわけです(Options・Will)。
 
 『理想と現実』をどう受け止めるかだけでも、人生が変わりそうですね。
あなたの何のために(Why)と理想的な姿(What)を確かめてみませんか。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『経営幹部の育成 −選抜研修−』です。
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