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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.253 2008/01/14 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより
ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様
のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

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新入社員の採用はトップの意思決定 −採用基準−
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 間もなく、就職活動が最盛期を迎えます。皆様の会社はいかがで
しょうか。私もIT系の企業のお客様から新卒学生の採用を頼まれる
ことがあります。専門学校でコンピュータを専攻している学生を紹介
したケースを取り上げてみましょう。

 まず、中小企業の場合は、会社のブランドがあまり無いケースが多い
のですから、学生を採用する試験の前に、会社が学生の採用試験に合格
しなければなりません。応募してもらい、内定に対してOKを出して
もらえる採用面接をする必要があります。

 実は、ご紹介したけれど、内定を出した学生の半分も入社してくれ
ればいいなと思っていたところ、大半の学生がOKだったのにはビックリ
しました。その理由が今回のテーマ「新入社員の採用はトップの意思決定」
そのものなのです。

 会社説明会では、まず、トップは出て行かないものですが、トップから
直接、熱いメッセージをもらえると、強烈なインパクトがあるんですね。

 先手必勝です。もちろん、内定者の入社率が高かったのは、「社長の魅力」
に他なりません。

《誰が採用面接を担当するのがいいか》

 もちろん、第一に社長自ら採用面接を担当するということです。中小
企業の場合は、できるだけ早い面接で、必ず社長が行うことが原則です。
最低、立ち会うようにしましょう。自社にふさわしい、役に立つ人材を
採用したいと思うなら、必ずそうすべきです。「中小企業の顔は社長」
といわれるように、中小企業の魅力は「社長」です。そして、社長の
性格が会社の性格であり、社長の人格が会社の社格なんですね。

 最近、よく「人材」を「人財」と呼ぶようになりました。では、どんな
社員が「人財」になるのでしょうか。その答えは、簡単です。中小企業
の場合は、学歴でも頭の良さでもありません。社長との人間関係が良い
社員、つまり、社長から目を掛けられ、期待される社員なのです。

 中小企業では、何よりも社長と社員一人ひとりとの人間関係こそが
大切になります。社長との人間関係こそが直接、仕事のやる気に影響する
ことを忘れてはなりません。社長自身が面接の場に出て応募者と面談を
することを通し、応募する学生が、「社長に憧れる」ようにするという
ことです。

 「社長を尊敬し、社長のようになりたい。社長が掲げる経営ビジョン
と経営理念を社長と一緒に実現したい」と思う学生を採用したいものです。
能力は、二の次です。社長を批判する、嫌う雰囲気がある学生は採っては、
なりません。結局、辞めて行くことになるからです。

 次に、「基本的な採用基準」の考え方をご紹介しましょう。

 さまざまな要素をもつ複合体である人間を立体的に測定できる適性診断が、
採用面接では材料として欲しいところです。

 すなわち、

 1:どういう性格・パーソナリティか(性格・個性面)
   ⇒思索型・活動型・努力型・積極型・自制型

 2:どういう関心事・興味領域をもっているか(興味・価値観)
   ⇒日常周辺事型・客観・科学型・社会・経済型・心理・情緒型
    ・審美・芸術型

 3:職場で必要とされる基礎的な社会性は高いか(社会性)
   ⇒積極性・協調性・責任感・自己信頼性・指導性・共感性
    ・感情安定性・従順性・自主性・モラトリアム傾向

 4:どういうことに意欲・ヤル気を出すか(欲求傾向)
   ⇒達成欲求・親和欲求・求知欲求・顕示欲求・秩序欲求・物質的欲望
    ・危機耐性・自律欲求・支配欲求・勤労意欲

 以上の4つの領域から個人の特性を測定し、全体的なイメージを把握
できるようになるCUBIC個人特性分析を、弊社ではお勧めしています。
そして「採用判定」が目安として得られます。

◆定着性・安定性 
 これは定着・安定性に必要とされる因子(持続性、責任感、危機耐性、
勤労意欲など)にそれぞれ基準値を設け、その基準点を上回った場合プラス
○○点、下回った場合マイナス○○点と計算し、基本的にプラス傾向に
あれば問題はありません。ただし、「A」「B」といったコメントがでた
場合でも、この部分が-2や-5を表示することがあります。こういった人物
は入社後に活躍する場合がありますが、環境が自分にそぐわないと感じたり、
可能性をほかに見出したりした際に、退職してしまうことも考えられます。
しかし、組織に適合するための教育をすることが重要であり、受け入れる
側の責任も有るということを忘れてはなりません。

◆CUBIC個人特性分析の判定結果
 採用判定には「A〜E」の5つ分類を用意しています。これらは、
CUBICのそれぞれの因子を分析し、さまざまな職務に対して企業人
として業績を残しうるだけの適性をどれほど有しているかを判断し、
コメントしています。CUBICの成績を適性の幅として置き直してみると、
良質な因子(特に思索客観性・活動身体性・努力持続型・積極競争性・
責任感・指導性・達成欲求・危機耐性・勤労意欲等)の得点が高い、つまり
CUBICの成績が高いほど、さまざまな職務に対し業績を残す可能性が
高いことを意味します。

 ご興味のある方はお問い合わせください。1名様「無料診断」も行って
おります。

 ▼CUBIC 採用適正検査
 http://www.sk-k.co.jp/shindan/saiyo.html

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『STOPメタボリック・シンドローム
         −50代からは一緒に考えましょう−』です。
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