☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.258 2008/02/18 毎週月曜日発行 執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利 http://www.sk-k.co.jp http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様 のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。 ============================================================ 組織を革新するリーダーの条件(4) −天の時・地の利・人の和を活かすこと− [アセッサージャーナル第12号『寄稿』] ============================================================ 大きな夢と希望は、周囲の人達の心を揺り動かし、協力者が現れる ことが分かりました。しかし、大きな夢と希望の前に、幾多の壁が 障害物のように立ち塞がることもあるでしょう。そんな時、この指針 を思い出してください。そして、いよいよ、大きな夢と希望を実現する ための具体的な実践行動をする時も、この指針が役立つことでしょう。 ---------------------------------------------------------------- 夢と希望の実現は自分自身との闘いです。ワクワクする使命感で チャレンジしましょう。成果は、天の時、地の利、人の和に応じて、 臨機応変に行動することから生まれます。 ---------------------------------------------------------------- ●成功するまで諦めない 夢と希望を一時的に持つことは難しいことではありません。残念な ことは、なかなか成果が出てこないと、つい夢と希望を諦めてしまう 人が多いということです。幾つかの方法手段がうまく行かなくても、 それが理由で夢と希望を諦めてしまうことは、とても勿体ないことです。 多くの先達が「成功者とは成功するまで諦めなかった人だよ」と言って います。「諦めるか」「諦めないか」決めるのは、自分自身です。 ですから、夢と希望の実現は、自分自身との闘いなのです。 上杉鷹山の次の言葉をご存知の方は多いことでしょう。「成せばなる。 成さねばならぬ何ごとも。成らぬは人の成さぬなりけり」。 17歳という若さで、藩財政が極端に窮乏していた米沢藩主となった 鷹山が、藩主になった直後の決意を表した誓詞が残っています。一つは 「文学・武術を怠らぬこと」など、自分自身を律したものです。もう 一つが、「連年国家が衰微し人々が困窮しているが、大倹によって必ず 中興したい、その決意を怠るようなことがあれば神罰を蒙ってもよい」 という大志の誓文です。青年上杉鷹山の決意たるや、烈々たるもので あったことを察することができます。その後の活躍はみなさまご存知の 通りです。 ●態度を選ぶ覚悟 「夢や企業を実現する人とは、失敗から学び続け、成功するまで諦め ない人」のことです。そのためには、「本気さ」が必要になります。 本気かどうかです。どんなに小さなことでもいいですから、自分でやる と決めてください。人から与えられたものでは「本気さ」は生まれません。 「自分が望んだことで、自分で決めたこと」だから、やり続けられるのです。 私は37歳の時、それまでの不平、不満、愚痴が当たり前の「嘆き、 悲しみの人生」を捨て、感謝で日々をおくる「喜び楽しみの人生」を 生きることを決めました。心の底から、「喜び楽しみの人生」を生きたい と思ったからです。人生には、二通りの生き方しかない。「嘆き、悲しみ の人生」か「喜び楽しみの人生」かの二通りです。どんなことがあっても、 「喜び楽しみの人生」を生きる態度を選んだわけです。 当時はリコーを辞め、独立したばかりだったこともあり、お客様は皆無、 収入なしの状態でしたが、「喜び楽しみの人生」を生きると決めましたから、 目の前の厳しい現実に対しても、落ち込むことなく「今は学ぶ時期、経験を 積む時期だ」と捉えて、いろんな研修を受講しに出掛けました。それ以来、 どんなに辛いことに出逢っても、「喜び楽しみの人生」を生きて来られた ように思います。自分で望んで決めたから出来たとしか言いようがありません。 「本気さ」が諦めない自分を創ってくれたんですね。 ところで、先に取り上げた「パイクプレイス魚市場」には、以下のような 4つの哲学があります。その中に「態度を選ぶ」という考え方があります。 (1) 仕事を楽しむ(社員満足) (2) お客様を楽しませる(顧客満足と社員満足) (3) お客様に向き合う(顧客満足と社員満足) (4) 態度を選ぶ((1)から(3)の姿勢を決意する−社員満足) 彼らも、例え朝が早く、寒い冬には腰が冷え、お客様からは毎日同じこと を聞かれる単調な職場でも、愚痴らず、嘆かず、人に責任転嫁することも なく「仕事を楽しむ」「お客様を楽しませる」「お客様に向き合う」という 態度を選ぶことにしたんですね。そしたら、周囲のオフィス街からも、元気 をもらいにビジネスマンが来るような、活気あふれる職場に生まれかわった 訳です。 ●実践人・行動人 さて「喜び楽しみの人生」を生きる決心覚悟ができたなら、次にはいよいよ 実践、行動です。その時に指針にしたいのが、孟子が戦を論じた際に言った 「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」つまり、「天のもた らす幸運は地勢の有利さには及ばない。地勢の有利さは人心の一致には及ば ない」という言葉です。 「天の時」とは、スピード、タイミング、顧客ニーズへの適応です。 「地の利」とは、立地、業態、風土です。「人の和」とは、ビジョンの共有、 同志や協働関係です。行動に移す時には、「天の時、地の利、人の和」を 活かして取り組みたいものです。 (文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利) ★次号予告★ ---------------------------------------------------------------- 次回は、『活きるヒント(5) −人生の転機−』です。 ---------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆週刊☆ 経営いろは帖 << 株式会社総合教育研究所 代表:石橋正利 >> ---------------------------------------------------------------------- ■ご意見・ご感想は → ishi@sk-k.co.jp ■バックナンバーは → http://www.sk-k.co.jp/iroha/back_number.html ■メール登録解除は → http://www.sk-k.co.jp/iroha/index.html ---------------------------------------------------------------------- ※当メールマガジンに掲載された記事を、許可なく転載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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