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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.266 2008/04/14 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより
ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様
のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

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ニュービジネス協議会の役割 −ベンチャーの世界−
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 昨年、11月に「関東ニュービジネス協議会:略称NBC」へ入会
いたしました。なぜ、入会したか?については、後ほど語ることにして、
NBCとは何か?という問いかけに対する答えとして、会長あいさつや
活動内容をまずご紹介しましょう。特に、(4)の“委員会・研究部会”の
活動は、刺激的な学ぶことが多い、経営トップにとっても魅力的な研鑽
の場となっています。

≪活動内容≫

(1) ニュービジネス(※1)振興の為の“政策提言”
(2) ニュービジネスに関する様々な“研究・情報提供”
(3) ニュービジネスの起業家の育成・発掘の“支援事業”
(4) 会員企業の経営強化や経営者相互の研鑽のための“委員会・研究部会”

≪池田会長のごあいさつ文の一部≫

 日本経済を取り巻く環境は、労働人口の高齢化による潜在成長力の鈍化
や経済のグローバル化などによって、今までになく大きく変質してきて
います。枠組みを変えつつある経済構造の中で企業活動の活力やダイナミズム
を取り戻すことが、わが国経済の喫緊の課題になっています。

 日本経済新生に向け、ニュービジネス協議会の役割がかつてなく重要な
ものになっていると考えます。ビジネスの手法は変わっても起業家に必要な
志は変わらないと考えます。ニュービジネス協議会は偉大な先輩が築き上げ
てきた起業のDNAを次世代の志ある起業家に伝播していく必要があります。
また、多くの起業志望者を創出し、できるだけ多くの起業家を育成していく
ことも重要です。起業後も多くの先達とともに「起業道」を極めるべく、
ご一緒に前進してまいりましょう。

※1:ニュービジネスとは、既存の業種・業態の枠組みを超えて、アントレ
プレナー(起業家)が社会の変化や人々のニーズを的確に捉え、提供される
商品・サービスに革新性、新規性が認められるか、または経営手法に新規性
が認められる事業で、且つ、高成長、高収益を遂げている事業をニュービジネス
と言います。

 この「ニュービジネス」の定義に当てはめると、弊社はオールドビジネス
かもと思いますが、将来へ向け、「ニュービジネス」と言える事業化を実現
するぞという心意気で入会させていただきました。

 入会のご縁を作っていただいたのが、NBC現会長の池田宏さんです。
生涯に500社もの会社設立に関わったとされる経済人、渋沢栄一をモデルとして、
池田さんが主宰する「異業種交流会501※2」で“経営品質とは何か”のお話を
させていただいた折、次のようなお願いをしたのが、きっかけでした。

 「池田さん、今、世界では、国際競争力を上げようと先進国が国を挙げて、
“経営品質活動”に取り組んでいるのに比べ、日本における経営品質活動が、
あまりにも、オールドビジネスの分野に偏り、かつ普及しない現状を危惧して
いるんですが、普及に協力してくださいませんか。」と。

 そのお願いに対し、池田さんから次のようなご提案をいただいたのです。
「石橋さん、ベンチャー企業の経営者が集う関東ニュービジネス協議会という
会があります。新入会員でも、研究部会を立ち上げられますから、そこで
“経営品質活動”を啓蒙されたらどうですか」
 
※2:異業種交流会501とは、新潟を基点として、時代の要請を先取りした
新規事業の発掘、強靭な企業の創造、それらを推進する有能な経営人材育成
を目指し、各企業ひいては新潟の産業発掘に寄与することによって雇用創造
していくことを目的とする会です。

 うれしいご提案でした。早速、NBCに入会し、研究部会発足の準備を
スタートさせました。会員企業のトップの皆さんにご参加をいただき、
“経営品質活動”を有効活用することで、イノベーション(経営革新)を
起こし、その輪を広げていく場づくりです。経済産業省に対して、ISO認証
取得の取り組み以上に、その必要性を説き、啓蒙に予算を回してもらう同志を
増やして行く所存です。

 いよいよ、この4月から「経営品質実践研究会」とい名称でスタート
いたします。池田さん、ありがとうございます。

 池田さんのことを少しご紹介しておきましょう。私とは同郷です。愛宕神社
宮司という異色の出であり、新潟総合学院を開校し、全国でもトップクラスの
専門学校グループに育て上げた方です。特に、地元への貢献として際立つことが、
スポーツ後進国であった新潟県において、サッカーチーム・アルビレックス新潟
を浦和レッズに並ぶ観客動員チームに育てたということでしょう。

 利益のみを追求するアントレプレナーではなく、社会的価値だけを追求する
NPOでもない、社会貢献と事業利益という2つの目標に対して追求する
ソーシャル・アントレプレナーの一人と言えましょう。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『経営革新に成功するための組織づくり(1)
                −行動科学を活用する−』です。
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