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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.280 2008/07/21 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。

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プレッシャーに負けない自分をつくる −プレッシャー管理法−
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 中小企業大学校から頼まれたコースで、「経営者に必須のプレッシャー
管理法」がありました。その中で講義した内容の一部を紹介いたします。

◎プレッシャー管理とは!

 同じプレッシャーの下でも、成果を出せる人と出せない人がいます。
その違いはどこにあるのでしょうか。

 リーダーには、仕事の責任の分だけ、プレッシャーが増えています。
プレッシャー管理とは、そのプレッシャーをやる気のエネルギーに変え、
ビジョンや目標を追求し続け、最大のパフォーマンスを出すことです。
しかし、プレッシャーに押しつぶされてしまい、心が病んでしまうと
いう場合も出てきます。

 よく、「高い目標だから」とか、「責任が重いから」と、その状況
自体がプレッシャーなんだと思いがちですが、実際はそうではなくて、
その状況に対して自分がどう受け止めるか、自分自身の思考により、
プレッシャーを作っていることに気づかねばなりません。だからこそ、
プレッシャーは、コントロールできるのです。

 実際、多くの一流アスリートたちは、ものすごいプレッシャーがかかる
はずの大舞台で、素晴らしいプレーをしばしば演じます。スポーツ心理
学者の一人であるジム・レーヤーは、最高のプレーができているときの
心理状態の特徴として、右の12項目を挙げています。

(1) からだ(筋肉)はリラックスしている
(2) 落ち着いていて冷静
(3) 不安がない
(4) 自信に満ちている
(5) 注意力が鋭い
(6) 自己コントロールができている
(7) 集中している
(8) エネルギッシュ
(9) 楽観的で前向き
(10) とても楽しんでいる
(11) 無理に努力している感じがない
(12) 自然にプレーしている

 では、いよいよ、プレッシャーを克服する方法、プレッシャーに
“つぶれてしまう人の悪い思考”と“つぶれない人の良い思考”を整理
してみましょう。

◎悪い思考と良い思考

≪悪い思考とは「せねばならぬ」という「絶対要求思考」≫
 自分を追い込んでいく悪い思考とは、「せねばならぬ」という「絶対
要求思考」です。「成功させなければならない」、「失敗してはならない」
と自分に課すことが心理的重圧をもたらすのです。実際には失敗は起こり
得るものですから、失敗が現実になると、絶望したり、成功したのに
達成感が得られず、落ち込んだり、燃え尽きてしまうことになります。

≪良い思考とは「こうあってほしい」と願う「相対願望思考」≫
 プレッシャーに強くなる良い思考とは、「こうあってほしい」「こう
なりたい」と願う「相対願望思考」です。成立してほしい商談が決裂
しても、それは大変悔しいけれどあり得ることが起こったまでのことです。
落ち込む暇があったら、大切なことは、失敗したことから学べばいいと
いう思考です。すると無用な不安にいらいらすることなく、成功確率を
高めるための準備に没頭して、平常心で本番に臨めるようになります。
 
 さらに、次の行動をお勧めします。

◎リラックスしよう

 筋肉の緊張をほぐすストレッチングは、心身のリラックスを手軽に
もたらしてくれます。次に、呼吸によるリラックスです。コツは、
ゆっくり大きく呼吸します。呼吸では「呼」が基本となりますから、
鼻から息を吸い込んでいる時間よりも、口から吐き出している時間を
長くします。からだは、息を吸い込んでいる時に緊張します。息を
吐き出している時に緊張はほぐれ、リラックスします。自分でその
違いを確かめてみてください。

◎アファメーション(自己肯定)する

 アファメーションとは、積極的に自己を肯定する言動です。自分の
能力や、やる気を引き出すために、否定的に考えることをやめます。
「自分はダメな人間だ」「自分にはできない」「うまくいかなかったら
どうしよう、おしまいだ」といった否定的、悲観的な言葉がエネルギー
を消耗させ、可能性の実現を妨げる原因になっているからです。

 肯定的で積極的な習慣を身につける練習をしましょう。それによって、
自分のエネルギーのパワーアップができます。「必ずできる」とくりかえし
つぶやき続けると、本当にできるような気がしてきます。「仕事を楽しん
でいる」「自分はねばり強い人間だ」と自分に言い聞かせ続けます。
仕事に挑戦する意欲が湧いてきます。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『チームはたった一人のリーダーで変わる
          −「ザ・リーダーシップ」から学ぶ−』です。
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