☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.292 2008/10/13 毎週月曜日発行 執筆・発行／株式会社総合教育研究所 石橋正利 http://www.sk-k.co.jp http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様 のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。 ============================================================ ビジネスマンのための“座禅” −コーチングの必須科目− ============================================================ ３０代半ばの頃、(株)リコーの営業マン時代に、三村剛輝禅師が主催 しておられた脱落禅会へ通ったことがありました。漠然とした、でも何か を求める“求道者”のような心境が動機だったように思います。当時は、 よく分からないまま、離れていきました。その後、２０年以上も縁遠かった のに、長野県の佐久平で曹洞宗の若い僧侶のみなさんとお会いしたことが ご縁で、“座禅”と再会することになりました。 今、改めて、“コーチング”を求められているリーダーにとって、 “座禅”が意味することを取り上げてみることにします。 私は研修講師として、“コーチング”を教える機会が多いのですが、 私自身も、身近な存在として“コーチ”が必要だと言い切ることができます。 その理由は、他人から「問いかけ」をされる、つまり、「質問してもらう」 という行為が“コーチング”にあるからです。 では、「質問してもらう」ことはなぜ大切なのでしょうか？？？ それは、普段の私たちの意識が向いている方向を考えてみれば分かります。 「今日も予定は一杯だ。何とかこなさなくては」「またクレームか、何で 問題ばかり起こるんだ」「どうやったら目標が達成できるだろうか」等と、 普段の私たちの意識は、自分の外側へと向いています。 ところが、「質問してもらう」と、意識は自分の内側へ、無意識へと向き ます。そうすることで、私たちは、自分の中にある解答を見つけ出すことが 可能になるわけです。 “コーチング”の素晴らしさはここにあります。 つまり、職場や家庭のなかで、マネジャーとして父親、母親として、部下 や子どもたちに、「ここしろ、ああしろ」と指示したり、「もっとよく考えて 来い」と解答を要求するだけではなく、もっとよく考えられるように、 「質問する」ことで、相手が「無意識の中から解答を探す」お手伝いをする ことなのです。 しかし、私たち自身、周りに優れた“コーチ”がいる環境に恵まれるとは 限りません。そこで、“座禅”をおすすめする次第です。もちろん、“座禅” しながら、「自分に質問しましょう」と言っているわけではありません。 どんな答えが欲しいのかは、座る前に考えておけばよいのです。後は、無意識 にお任せです。時には、予期しない答えが返ってくることがあります。 最近の私にとって、得られた“素晴らしい答え”をご紹介しておきましょう。 それは、「問題は自分が作っている」という内容の答えでした。“ふっ”と 湧いてくるような感覚で、答えが内側からやってきました。自我を離れ、真我と 触れ合った瞬間かも知れません。 今、曹洞宗の若い僧侶のみなさんとビジネスマンのための「出張座禅会」の 企画を進めています。関心のある方はお問い合わせください。 あなたにも、素晴らしい答えがくることを祈りつつ。 （文責：株式会社総合教育研究所 石橋正利） ★次号予告★ ---------------------------------------------------------------- 次回は、『ビジネス用語と仏教の教え −経営と利益−』です。 ---------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆週刊☆ 経営いろは帖 << 株式会社総合教育研究所 代表：石橋正利 >> ---------------------------------------------------------------- ■ご意見・ご感想は → ishi@sk-k.co.jp ■バックナンバーは → http://www.sk-k.co.jp/iroha/back_number.html ■メール登録解除は → http://www.sogokyouiku.com/?eid=3822 ---------------------------------------------------------------- ※当メールマガジンに掲載された記事を、許可なく転載することを禁じます ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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