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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.293 2008/10/20 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
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http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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ビジネス用語と仏教の教え −経営と利益−
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●経営

“経営品質”って何ですか?

 初めて“経営品質”という言葉を聞かれた方によく聞かれます。ここで
使われている “経営”という言葉を今回は紐解いてみましょう。

 実は、“経営”とは仏教用語なんですね。“経営”の「経」は、布を織る
ときの、縦糸の事を意味しています。

 仏教で言う縦糸とは、「何のために生きているのか」「自分自身をどう生かす
ことが人生か」など、菩薩に至る道を歩む生き方に縦に筋を通すと言う意味
だそうです。“営”は、その筋を日々の行動に現すことです。

 それが、禅寺で大きな法要を行うとき、その運営が、スムーズに行くように
取り組むことを “経営”と呼ぶようになったそうです。現在のように、私たちが
企業活動の意味で使うようになったのは、後になってからです。

 昨今、さまざまな企業が、法令違反を犯し、社会的信頼を落とすようなニースが、
新聞などで報道されない日がありません。本来の“経営”という言葉が意味する
「なぜ企業が存在する価値があるのか」「顧客や社会が求めるニーズにどう応えて
いくのか」、筋を通す生き様を取り戻したい。


●利益

 経営目標に“利益”がない企業はありません。その位、企業にとって“利益”は、
必要な指標となっています。

 この“利益”は、一般的には「りえき」と読みます。この場合、
「りえき」=「売上」−「原価」で計算することができます。

 ですが、仏教では「りやく」と読みます。「りやく」とは、神さま仏さまから
与えられる“恩恵”と考えられていますが、他人を益すること、周囲から喜ばれる
ことなどの“善行”という原因が引き起こすよい結果こそが“恩恵”なのです。

 私が好きな岩谷産業の創業者である岩谷直治氏は、「世の中に必要な人間になれ。
世の中に必要なものこそ栄える」という名言を残していますが、

・世の中に必要な人間になろうとすること⇒“原因“
・世の中に必要とされる人間になれた⇒“結果“

 種を蒔かないで、実を欲しがる身勝手な自分から、早く自分を解放させましょう。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『万人幸福の栞 −丸山敏雄の世界−』です。
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