☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.295 2008/11/03 毎週月曜日発行 執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利 http://www.sk-k.co.jp http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、名刺交換をさせて頂いた方、ホームページより ご登録を頂いた方などのご縁を頂いた皆様に配信させて頂きます。皆様 のお仕事においてこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。 ============================================================ 万人幸福の栞(2) −丸山敏雄の世界− ============================================================ 前号に続いて、「万人幸福の栞(社団法人倫理研究所)」に描かれて いる私の大好きな“万人が幸福になれる道”の一節と私の思いを載せて おきます。 ●「夫婦は一対の反射鏡」 夫がよき妻であることを相手に求めるだけなら、妻もよき夫であること を相手に求めるだけの関係となり、そんなつもりでないのに、結果として、 互いが互いを責め合い、不平不満の塊となり果てる。 逆に、夫が妻の求めるものを与えようとするなら、妻も夫の求めるものを 与えたいと思う関係となり、結果として、感謝し合う愛和の世界が実現する。 ちょっとした、相手への思いやりと相手の気持ちを受け止めようとする姿勢、 “分かってもらえた”と相手が感じるコミュニケーションのあり様が、夫婦 の関係を作っていく。 ●「子は親の心を実演する名優である」 「ぜんぜん勉強しないで、遊んでばかりいる“ダメ息子”なんですよ」と 子供を責める親こそ、“ダメ親”である。そう言う親自身が、遊びから育まれる 心の豊かさに気付かず、学ぶ喜びも知らない。“ダメ息子”は“ダメ親”の姿を 演じて見せてくれているのであり、むしろ、親としては、息子に詫びなければ ならない。 この一節は、教育心理学で説かれる“ピグマリオン効果”からも説明すること ができる。“ピグマリオン効果”とは、教師の期待によって学習者の成績が 向上する現象である。逆に、教師が期待しないことによって学習者の成績が 下がることを“ゴーレム効果”と言う。“ダメ息子”と呼ぶ親のケースが、 “ゴーレム効果”を生じさせることになる。 職場も同じことである。社員や部下が、“ダメ”だというなら、経営幹部や 上司自身が“ダメ”だということに他ならない。ぜひ、そのように考えること をおすすめする。そうしないと、すべて、子供や部下のせいにして、親や上司 自身が成長しなくなるからである。 それと、夫婦の関係が、うまく行っていない場合、夫婦間の心の葛藤が、 顕著に子供に現れる。赤ん坊なら、夜泣きが続く。幼稚園に入ってからも、 おねしょをする。落ち着かない。兄弟喧嘩が絶えない。引き籠もり、いじめ などの人間関係にも影響が見える。健康面でも、喘息、アトピーなどの症状が 現れやすい。 ●「肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号」 世界保健機関(WHO)憲章の前文に、健康についての定義がある。「身体的 ・精神的・霊的・社会的に完全に良好な状態であり、単に病気あるいは虚弱でない ことではない。」 「身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な状態」とは何かをもう少し、 定義してみると、以下のように考えることができる。 ・身体的に良好とは、全ての生物的機能の釣り合いがとれている状態。 ・精神的に良好とは、日々の生活が幸せで満足感がある状態。 ・霊的に良好とは、何事にも囚われない平安と感謝に溢れた状態。 ・社会的に良好とは、信頼し合う人間関係があり、道徳的生活の状態 この四つの健康は、相互に影響し合っている。 自然の法則とリズムにのっていれば、人間の身体は健康でいられる。朝寝朝起き、 食事はお腹が減ったときにゆっくりと食べる。少しづつ、多様な種類のものを 多様な料理方法で食べる。この自然のルールに反すると人間はバランスをくずし、 機能障害をおこし、やがては病気になってしまう。 時には、身体の機能は、熱を出して免疫力を高めたり、下痢をしたり、吐いたり して、身体を浄化することがあります。解熱剤や下痢止めを飲む時は、そのことを 忘れないことです。 現代社会は、過度なストレスが原因で、私たちの心を病み、身体を病ませている と考えがちです。しかし、真の原因は、過度なストレスと受けとめてしまう心の あり様にあるのだから、正に、病気は生活の赤信号であると受けとめ、病気に感謝 して、今までの生活スタイルや、心のあり様を見直す機会にしたいもの。 (文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利) ★次号予告★ ---------------------------------------------------------------- 次回は、『万人幸福の栞(3) −丸山敏雄の世界−』です。 ---------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆週刊☆ 経営いろは帖 << 株式会社総合教育研究所 代表:石橋正利 >> ---------------------------------------------------------------- ■ご意見・ご感想は → ishi@sk-k.co.jp ■バックナンバーは → http://www.sk-k.co.jp/iroha/back_number.html ■メール登録解除は → http://www.sogokyouiku.com/?eid=3822 ---------------------------------------------------------------- ※当メールマガジンに掲載された記事を、許可なく転載することを禁じます ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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