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☆週刊☆ 経営いろは帖 Vol.296 2008/11/10 毎週月曜日発行

執筆・発行/株式会社総合教育研究所 石橋正利
http://www.sk-k.co.jp
http://www.sogokyouiku.com/ (ブログ)
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万人幸福の栞(3) −丸山敏雄の世界−
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 前号に続いて、「万人幸福の栞(社団法人倫理研究所)」に描かれている
私の大好きな“万人が幸福になれる道”の一節と私の思いを載せておきます。
このシリーズの最後です。

●「働きは最上の喜び」

 サラリーマン時代の私は、働くことが苦痛でした。売上目標に追いかけ
られる日々を送っていたからです。“働く”とは、もし、その頃に「働きは
最上の喜び」と言われても、冗談やめてよと思ったことでしょう。

 私がよくお会いする経営トップのお一人は、「“働く=端楽”。自分の仕事
を楽しむ事は周囲を楽にさせる事。それが“端楽”だよ」とよくおっしゃいます。
本当にそうですね。周囲を楽にさせることが、自分の仕事に対する喜びを
手に入ることに繋がるのですから(他を利するは、我を利することなり)。

●「人生は神の演劇、その主役は己自身である」

 どの国に生まれるか、男性か女性か、どんな家庭に生まれるか、最初の
人生の舞台は、神の演出に他なりません。問題は、その舞台で、主人公
として、どう様々な役割を演じるかは己自身にかかっています。

 スーパーは、それらの役割(ライフロール)を虹に例えて表現しています。
ライフ・レインボーに示した様々な役割は、重なり合ったり相互に影響し合った
りしています。多くの成人は、「学生」「親」「息子・娘」「配偶者」「職業人」
「市民」といった役割を併せ持っていることが多いでしょう。

≪ライフ・レインボー≫

(1) 息子・娘(Son・Daughter)という役割
 この役割は家庭がその場となっており、生涯を通じて、小さい頃は養育
される、世話を受ける立場で、親が老齢化する頃には、子供として親の介護
など、世話をする立場の役割を言います。

(2) 学生(Student)という役割
 大学を卒業するまでが、学生ではありません。この役割は、一生の間に
頻繁に出てきます。企業人として研修に参加する場合は、その期間は再び
学生の役割を持っていることになります。

(3) 職業人(Worker)という役割
 従来は、会社が職業人の役割の舞台でしたが、昨今は、ホームオフィスも
出現しています。学生の頃、アルバイトをスタートとして、有給で働くことを
完全にやめる時点まで続きます。

(4) 配偶者(Spouse)という役割
 夫や妻という役割です。もちろん、この役割を一生持たない人もいます。また、
離婚や再婚などにより、一旦、止めた役割を復活するケースも珍しくはありません。

(5) ホームメーカー(Homemaker) という役割
 家庭を維持して行くために、欠かせない役割です。料理や買い物、家具選び、
家屋の修理などの仕事を含んでいます。しかし、日本では、この役割の多くは
女性に一方的に押し付けられている傾向にあります。

(6) 親(Parent) という役割
 親としての役割で、子どもを育て、子どもの自立を支援することです。子供が
学校を卒業して、就職するまで続きます。特に日本は親子の相互依存関係が
強く、結婚するまで子供のめんどうを見る傾向があります。

(7) 余暇を楽しむ人(Leisurite) という役割
 スーパーの造語で、読書やテレビを楽しんだり、レストランで外食をするなど
余暇活動に取り組んでいる時の役割を表しています。

(8) 市民(Citizen) という役割
 これは、町内会や団地の行事に参加したり、公園や海岸のゴミ拾いなどの
ボランティア活動に費やす役割を言います。

●己を尊び人に及ぼす

 “己を尊ぶ”とは、まず、暴飲暴食を慎み、心穏やかに暮らすことで、心身ともに
健康な状態を維持することから始まります。

 しかし、人間である以上、ただ、健康で長生きすることが、“己を尊ぶ”こと
ではないでしょう。真の“己を尊ぶ”とは、己の個性や潜在する可能性を最大限に
開発し、世の中に必要な人になろうとする「自己実現」の姿ではないでしょうか。

 この“己を尊ぶ”ことが出来てくると、“自他一如”の世界、相手の喜びが自分
の喜びに変わっていく素晴らしい体験が待っています。

 三回に渡って、「万人幸福の栞」を取り上げさせていただきましたが、いかが
だったでしょうか。まだ、栞は数項目残されていますが、これまでとします。

 結論、“幸福”は“心ひとつの置きどころ”ですね。

(文責:株式会社総合教育研究所 石橋正利)

★次号予告★
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次回は、『目標管理の勘違い −想像と創造−』です。
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